




21cm、人工石:ポリストーン
鎌倉時代 / 仏法紹隆寺所蔵
密教・五大明王の中心。大日如来の化身
大日如来の使い、または化身として衆生を正しい道へと導く不動明王。
「不動」は揺るぎのない強い心と智慧を意味し、右手に智慧の剣、左手に救いと戒めの羂索(けんじゃく)を持ちます。
激しい憤怒相はすべての衆生を救うという強い決意の表れで、立像での表現は、迷える私たちを救わんと立ち上がった姿とも言われます。
モデルは諏訪市にある仏法紹隆寺所蔵で長野県宝に指定される「不動明王立像」。
豊かな肉付きと迫力ある写実的な容貌、体躯と調和する真っ赤な火炎光背が像にさらなる精彩を与えます。
明王の不動の意志が存分に発揮された鎌倉時代の傑作です。
(モデル像の亡失した剣はオリジナルで復元しています。)